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薬物治療の標的分子を解明し、病気の治癒やQOLの改善を目指します。

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論文業績の説明

Sugiura T, Takahashi S, Sano K, Abe T, Fukuta K, Adachi K, Nakamura T, Matsumoto K, Nakamichi N, Kato Y. Pharmacokinetic modeling of hepatocyte growth factor in experimental animals and humans. J Pharm Sci 2012, in press. 

肝細胞増殖因子(HGF)は肝臓や腎臓などの細胞増殖に働き、特に腎障害に対して、腎再生作用や線維化抑制作用など優れた効果を示すことが実験動物で証明されています。急性腎障害や慢性腎障害を積極的に治療する医薬品は現在、全くありません。したがってHGFは現在、クリングルファーマ株式会社において、腎障害患者への応用を目指した研究開発が行われています。一方でHGFは生体に投与されると速やかに血液中から消失し、その消失には複数の受容体が関与するなど、複雑な体内動態を示します。この論文では、実験動物とヒトでのHGFの体内動態を説明する数学モデルを構築し、単回投与および繰り返し投与時の血中濃度推移を記述することに成功しました。この成果は、HGFの安全な臨床応用に有益な知見であると考えられます。


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