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研究概要

マラリアワクチンの開発

マラリアは、ハマダラカが媒介する感染症です。熱帯・亜熱帯地域で流行していて、年間約2億2000万人が感染し、そのうち45万人が亡くなっています。そんななか2021年に英製薬大手グラクソ・スミスクラインのRTS,Sが、初のマラリアワクチンとして世界保健機関(WHO)に承認されました。今後は、ワクチンの有効性や持続性を向上させることが課題とされています。マラリア原虫はヒトの体内で増殖し、その血をハマダラカが吸うことで感染を広めます。当研究室ではこれらの各ステージに着目し、ヒトへの感染を防御するとともにハマダラカによる伝播を阻止するワクチンの開発をめざしています。有効性や作用機序を動物モデルを使って明らかにし、臨床への応用を実現したいと考えています。

グローバル・パートナーシップの活性化

マラリアの研究に関連した二国間交流事業をオックスフォード大学(世界大学ランキング2023、1位)、インペリアル・カレッジ・ロンドン(10位)と10年以上継続的に実施しており、2020年度からはケンブリッジ大学(3位)とも実施しています。世界トップランクの大学との国際共同研究に学生の参加を促し、グローバル・パートナーシップの活性化を推進しています。薬学研究機関として類を見ない先駆的なワクチン研究を学生と取り組んでいます。

これまでの成果