研究概要
私たちの身体を作る主要な生体分子であるタンパク質,脂質,糖質,核酸には酸アミドやエステルを有するものが多くあります。同じように医薬品のおよそ半分はアミドやエステルを分子構造中に含んでいます。 この事実を背景に,私たちはアミドやエステルの効率的な構築法の開発は,医薬品開発や生命現象の解明において画期的な技術を提供できるものと確信し,アミドやエステルの最も一般的な合成法である脱水縮合反応を中心に置いた新しい反応システムの開発や応用研究を行っています。
1.水中で利用できる脱水縮合剤の開発
2.酵素の機能を模倣した分子触媒の開発
3.界面を反応場とする脱水縮合反応とその応用
4.生体分子の機能解明を目指した化学的手法の開発
5.タンパク質の安定化や機能解明を目指した新しい化学修飾法の開発