ムラサキ(ムラサキ科)
Lithospermum erythrorhizon Sieb.et Zucc.
薬用部位:根(生薬名:紫根<シコン>)

日本三大色素(その他に紅花、藍)の一つ。
ムラサキの根はコルク層があまり発達せず、木化した中心柱の比率も高く硬いことから「硬紫根」と称される。
それに対し同じくムラサキ科の植物でアジア大陸西部に分布する Arnebia euchroma (=Macrotomia euchroma)はコルク層の発達が特に顕著で、根の大部分がコルク層で占められているので、「軟紫根」と呼ばれている。
日本では紫根(硬紫根)を創傷治癒促進作用や解熱、解毒作用を目的に、紫雲膏、紫根牡蛎湯に用いられる。
(撮影日:2016年9月17日)



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