高分解能フーリエ変換核磁気共鳴装置

● 装置の概要 ●
 機  種
高分解能フーリエ変 換核磁気共鳴装置
JEOL JNM-ECA 600
 性  能
磁    石  14.1 テスラ
共鳴周波数    1H: 600 MHz
  13C:150 MHz
温度可変範囲 ‐140〜180℃

装置の原理

 磁場内に有機化合物等の資料を置くと,例えば1H,13C(核スピンI=1/2)などの構 成原子核 は2通りのエネルギー準位に配向します。このエネルギー差に相当するラジオ波を照射すると,そのラジオ波を共鳴吸収して低エネルギー状態から 高エネルギー 状態へのスピン遷移が起こります。この共鳴吸収現象を利用する分光法が核磁気共鳴(NMR)スペクトルです。
 1H-NMRスペクトルから (1)化学シフト (2)スピン−スピン結合定数 (3)シグナル面積強度(1H の数) (4)緩和時間の4つのパラメータが,13C-NMRスペクトルから (1)炭素数 (2)化学シフト  (3)炭素につい ている1Hの数 (4)スピン−スピン結合定数などの情報が得られます。これらを利用して物質の構造解析,確認または 定量を行うこ とができます。濃度の低い試料や,測定感度の低い核(13C)でも何度も積算を行うことにより測定が可能です。さらに スピン結合の 解析に有効な二次元NMRスペクトル(COSY,NOESY,HMQC,HMBC)測定などができます。

操作方法

 試料を重水素化溶媒(CDCl3など)に溶解し,これに基準物質を添加して試料管(5mmφ)に入れ,磁場内に挿 入して測 定します。
 装置はコンピュータ化されているので,操作法を習得した上で測定して下さい。

申し込み窓口

内山 正彦 機器分析研究施設 076-234-4428 (測定は利用者自身による測定のみとなります)

申し込み及び利用の仕方

あらかじめ所定の書式を用いて利用登録申請をして下さい。登録後は、サイボウズに よる 機器利用 予約をした上で機器を使用することになります。詳細に ついては、上記の申し込み窓口までお問い合わせ下さい。

使用料金
   
(円/時間)
 ECA600  390

*プロッター用紙1枚につき12円かかります。 

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