金沢大学 医薬保健学域 薬学類(薬学類・創薬科学類)/ 大学院医薬保健学総合研究科 薬学専攻・創薬科学専攻金沢大学 医薬保健学域 薬学類(薬学類・創薬科学類)/ 大学院医薬保健学総合研究科 薬学専攻・創薬科学専攻

概要

カリキュラムポリシー(CP)

教育課程編成に関する基本的考え方

 薬学類では学位授与方針に掲げる学修成果を達成するため,以下のとおり教育課程を編成し,実施する。

  1. 体系的・階層的なカリキュラム:入学後1年間は,KUGSに基づく共通教育科目と,薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づく専門教育科目の導入的・基礎的科目を履修し,薬学の基本的な学問体系を理解するための土台を築く。2年次には,基礎薬学を中心とした講義・演習科目を履修して薬学の基礎を固めるとともに,実習科目により基礎的な実験技術を身につける。3年次には応用薬学,4年次には医療薬学を中心とする科目を履修し,実務実習事前学習後,薬学共用試験合格を経て,5年次に実務実習(計22週間)で臨床現場における実学としての臨床薬学を学ぶ。並行して,3年次の第2クォーター(Q2)に研究室に配属され,6年次まで卒業研究・卒業演習に取り組み(実務実習期間を除く),基礎研究を基盤とする課題探求能力や問題解決能力を涵養する。
  2. キャリアプランに応じたカリキュラム:「人材育成目標」に掲げる,①次代の薬学教育・薬学研究を担う大学教員/薬学研究者,②社会の急速な変化に対応して人類の健康増進や疾病予防・治療に貢献できる多様な薬学プロ人材,③高度な臨床力と問題解決能力を身につけた主導的薬剤師,の3つの人材養成に向けて,1年次から3年次にかけて段階的にキャリア形成科目を受講し,自身の将来・進路について早期から考える機会を持つ。また,3~4年次には自身の将来の進路に応じた専門性を身につけられるように,開講される多様な科目から選択して受講する。
  3. 早期からの研究マインド涵養と研究能力のステップアップ:1年次の研究マインド醸成科目において,研究への興味・関心を高めるとともに,研究者や研究活動に関する理解を深め,研究倫理についても学ぶ。また,1年次のGS言語科目,2年次前半の学域GS言語科目の履修を通して,英語による情報収集やコミュニケーションの基礎を学んだ後,専門教育の英語演習科目において英語での学術論文の作成や学会発表に関する基本的スキルを身につける。さらに,2~3年次の各分野の実習科目やラボローテーション,3年次第2クォーター(Q2)からの配属研究室における課題研究への取り組みにより,研究能力を段階的に身につける。

教育内容・教育方法(教育課程実施)に関する基本的考え方

  1. 「倫理・使命・責任を知る」を達成するために,薬学高度専門人材が有するべき使命と責務を理解するための共通教育導入科目,学域GS科目および生命・医療倫理に関する専門講義科目等を配置する。
  2. 「教育者・研究者レベルの薬の専門家を目指すために必須の基本的知識をもつ」を達成するために,専門基礎科目を含む生物系,化学系,医療系の専門講義・演習科目,基礎的実験手技に関する実習科目および医療現場における基本的な技能・態度を身につけるための実務実習関連科目等を配置する。
  3. 「専門知識に裏付けられた論理性と応用力をもつ」を達成するために,英語による情報収集・分析に関する学域GS言語科目および研究室配属後に実施する卒業研究に関連した演習・実習科目等を配置する。
  4. 「薬専門人として必要な表現力とコミュニケーション力を有する」を達成するために,プレゼンテーションスキルに関する学域GS科目,コミュニケーション力を培う実務実習関連科目および卒業研究発表に関連した演習・実習科目等を配置する。
  5. 「将来の目標を設定し,それに必要な多様な専門性の基礎を身につけている」を達成するために,キャリア形成・キャリアプランに関わる専門講義科目および低学年生の指導に関わる演習科目等を配置する。

学修成果の評価

  1. 各授業科目の評価は,それぞれのシラバスに記載の方法により評価する。
  2. ディプロマ・ポリシーに掲げる5つの資質・能力については,「薬学研究I~IV」と「実務実習I~IV」において,試験,レポートまたはルーブリックにより評価し,学修成果の総合的な評価は「実務実習最終報告会」および「薬学研究IV」における論文審査と口述試験により実施する。