釣藤鈎(チョウトウコウ)
【釈名】時珍曰く、その刺が曲って釣鈎(つりばり)のような形から釣藤鈎と名付けられた。

【集解】頌曰く、三月に採取する。
宗セキ曰く、湖南、湖北、江南、江西の山中にある。藤の長さは八・九尺から十二丈のものもあり、太さは親指ほどのもので、その中が空洞である。
時珍曰く、形状は葡萄の藤のようで鈎(とげ)があり、紫色である。昔はよく皮を用いていたが、後世では多く鈎を用いるようになった。

【気味】甘し、微寒にして毒なし。

【主治】小児の寒熱、十二驚癇、驚啼、胎風、大人の頭旋、目眩、肝風を平にし、心熱を除く。小児の内釣腹痛、発疹。

国訳本草綱目,春陽堂書店,東京,1973,第四冊,草部,p369-370