Laboratory of Molecular and Cellular Biochemistry,
Grad. Sch. Med. Sci., Kanazawa University
生体防御応答学分野 他機関の研究者との共同研究
2010年3月現在
私達の研究室は,国内外のさまざまな研究機関との共同研究や研究成果の特許申請および実用化を行っています。ここには,すでに公開した成果の一部を示します。
共同研究
1)食細胞の貪食作用及び免疫応答調節に関する研究
金沢大学提携校である韓国釜山国立大学校薬学部やベトナムハノイ医科大学医学部との共同研究、国内研究者との共同研究により、哺乳類マクロファージや昆虫ヘモサイトの微生物排除促進機構や、各種食細胞の貪食能や免疫応答を調節する天然物由来物質の解析を行っています。
Exp. Cell Res. 313, 500-510 (2007), Immunology, 124, 575-583 (2008), J. Biochem. 145, 43-50 (2009), J. Biol. Chem. 284, 8406-8411 (2009), Immunology (2009) in press, J. Immunol. (2009) in press
2)無脊椎動物における要除去細胞及び微生物の貪食機構に関する研究
ショウジョウバエ及び線虫の細胞貪食反応による、発生過程における形態形成や微生物感染時の自然免疫応答の仕組みを、日本国内を初め、アジア、北米、EUの研究者と材料や情報を共有しながら解析しています。
Neuron 50, 855-867 (2006), Exp. Cell Res. 313, 500-510 (2007)
3)マクロファージによるインフルエンザウイルス感染細胞の貪食反応の機構と意義に関する研究
愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所との共同研究により,ウイルス感染でアポトーシスが誘導されること(1993年)およびウイルス感染細胞がアポトーシス依存に貪食されることでウイルス増殖が阻害されること(2000年)を,世界に先駆けて発表しました。これらの現象を基にしてインフルエンザの発症および病状進行を抑える医療を開発するための基礎研究が行われました。
J. Gen. Virol. 74, 2347-2355 (1993), Virology 209, 288-296 (1995), J. Biol. Chem. 270, 18007-18012 (1995), J. Virol. 70, 8128-8132 (1996), J. Biochem. 125, 391-398 (1999), Microbiol. Immunol. 43, 245-252 (1999), J. Virol. 74, 3399-3403 (2000), J. Virol. 74, 9240-9244 (2000), J. Biol. Chem. 277, 18222-18228 (2002), Eur. J. Biochem. 269, 6126-6132 (2002), J. Biochem. 136, 399-405 (2004), Microbiol. Immunol. 48, 875-881 (2004), Biochem. Biophys. Res. Commun. 337, 881-886 (2005), J. Immunol. 178, 2448-2457 (2007)
4)アポトーシス誘導因子であるFasリガンド及びその受容体Fasの発現と機能の解析
長崎大学薬学部及び医学部,連合王国(University College London)との共同研究の過程で,ヒトFasリガンド及びFasの転写プロモーターが初めてクローニングされて解析されました。これらのDNAは,世界中の多くの研究者に利用されています。
Acta Histochem. Cytochem. 27, 459-463 (1994), J. Biol. Chem. 270, 18007-18012 (1995), Int. J. Hepat. Commun. 3, 285-289 (1995), J. Am. Soc. Nephrol. 9, 620-631 (1998), Biol. Reprod. 64, 946-954 (2001), J. Biol. Chem. 276, 28340-28347 (2001)
5)生殖細胞でCreを発現するマウスの作成
このマウスは,大阪大学微生物病研究所との共同研究で開発されました。これを使うと,精子形成過程の精母細胞だけで遺伝子破壊を起こすマウスを作成することができます。このマウスは世界中の多くの研究者に利用されています。
Biochem. Biophys. Res. Commun. 272, 125-128 (2000), Dev. Growth Differ. 42, 385-393 (2000)
6)その他
これらの他に,九州大学薬学部、米国ペンシルバニア州立大学,米国National Jewish Medical and Research Center,および米国インディアナ大学の研究者と共同で行った研究成果が学会誌に発表されています。
J. Immunol. 184, 3191-3201 (2010), J. Neuroimmunol. 172, 112-120 (2006), Physiol. Genomics 1, 139-150 (1999), J. Biol. Chem. 279, 48466-48476 (2004)
研究成果の実用化
1)抗ラットSR-BIモノクローナル抗体の作成
下記の論文で記述されているモノクローナル抗体は,金沢大学TLO(KUTLO)を通じて,オランダの試薬メーカーHyCult社により販売されています。
Dev. Growth Differ. 46, 283-298 (2004)