本文へスキップ

薬物治療の標的分子を解明し、病気の治癒やQOLの改善を目指します。

 English  

〒920-1192 金沢市角間町 金沢大学薬学系 

研究概要Research

D 生理活性タンパク質の体内動態とアンメット疾患への応用

 アンメット疾患とは、医薬品も含めた治療方法に対しての患者の満足度が低い疾患を意味します。その中でも慢性腎障害に対する治療薬として期待されている肝細胞増殖因子(HGF)の体内動態研究、とくにヒトにおける体内動態の予測とメカニズムの解明に関する研究を行っています。HGFは700個以上のアミノ酸が共有結合してできたタンパク質であり、低分子医薬品とは大きく異なる性質があります。HGFの体内動態には、肝臓に存在するHGFの受容体(細胞膜に存在し、HGFと結合して生物活性を発揮するタンパク質)を介した細胞内への取り込み機構が重要であることが、実験動物レベルでは明らかになっていました。私たちの研究によって、そのメカニズムがヒトにおいても重要であることが示唆されました。HGFは現在、腎障害だけでなく、さまざまな疾患に対する治療薬として開発が進められており、私たちの研究成果は、HGFを適切な投与量で投与し、最大限の効果を期待する上で、重要な情報であると考えられます。私たちの研究室では、HGF以外の生理活性タンパク質の体内動態の解明と医薬品開発への応用についての研究も、行っています。

 
             
             
       


<このテーマに関連する主な研究業績>
Mizutani S, Matsumoto K, Kato Y, Mizutani E, Mizutani H, Iwase A, Shibata K. New insights into human endometrial aminopeptidases in both implantation and menstruation. Biochim Biophys Acta 1868(2): 140332, 2020.

Sugiura T, Takahashi S, Sano K, Abe T, Fukuta K, Adachi K, Nakamura T, Matsumoto K, Nakamichi N, Kato Y. Pharmacokinetic modeling of hepatocyte growth factor in experimental animals and humans. J Pharm Sci 102(1): 237-249, 2013.

@ 抗がん薬等の最適な薬物治療を目指した研究

 詳細は、こちら

A 食品由来機能性分子による神経新生作用と記憶学習の向上

 詳細は、こちら

B 薬物治療を評価するバイオマーカーの探索研究

 詳細は、こちら

C 培養細胞系と数理モデルによるヒト薬物動態・効果の予測

 詳細は、こちら



分子薬物治療学研究室ビルダークリニック

〒920-1192
石川県金沢市角間町
金沢大学薬学系
bunyaku@p.kanazawa-u.ac.jp





金沢大学薬学類・ 創薬科学類へリンク


研究室員・卒業生 のページはこちら




 金沢大学薬学類・ 創薬科学類へリンク