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報道ダイジェスト:記事

アーユルヴェーダ インド医学妙技伝授
金大・御影研究室「権威」招き実習 痔治療の薬用オイル製法

金大薬学類・創薬科学類の御影雅幸教授(資源生薬学研究室)は9、10日、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の権威を金大に招いて実習を行い、学生たちが痔などの治療に使われる薬用オイルの製法を学んだ。数千年の歴史にはぐくまれた妙技の伝授を受けた同研究室は、今後、同様の効果を持つ国産オイルの開発を目指して研究を重ねる。

来日したのはインド・ジャムナガール市にあるグジャラート・アーユルヴェーダ大大学院のシャルマ・ハリ・シャンカラ院長(81)。御影教授とは、毎年日本で開かれる日本アーユルヴェーダ学会で知り合った。

「ジャーティヤディ・タイラ」と呼ばれる薬用オイルは、ごま油をベースに18種の生薬を使って作る。ウコンやカンゾウ、アカネ、みつろうなど植物、動物由来の生薬のほか、硫黄化合物といった鉱物も用いる。

インドでは肛門周辺に穴ができる痔ろうに対し、植物の灰などを染み込ませた薬糸「クシャラ・スートラ」を穴に通す治療が広く行われている。シャルマ院長によると、糸を通した後の患部にオイルを塗れば痛みが和らいで便通も改善し、治癒が早まる。痔のほか、うみを伴う皮膚の潰瘍や深い切り傷などにも効果があるという。

実習では、学生ら10人がシャルマ院長の指導を受けて、煎じ液や粉末にした生薬をごま油に加え、加熱する作業に取り組んだ。生薬は何段階にも分けて加え、ゆっくり水分を飛ばすため、オイルの完成は13日の予定。

御影教授は2002(平成14)年に薬糸の国産化に成功しており、薬用オイルについても「ゆくゆくは日本で取れる生薬で日本人の体に合ったオイルを作りたい」と話した。

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