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報道ダイジェスト:記事

「緑茶成分,PTSDに効果」マウスで実験,金大教授ら特許出願

緑茶に含まれる成分「テアニン」が,心的外傷後ストレス障害(PTSD)の回復に効果があることを,金沢大大学院の米田幸雄教授(分子薬理学)らの共同研究グループが明らかにした。

米田教授は,マウスに水や音の刺激を与えるとPTSDになることを突き止め,この方法でPTSDにしたマウスを使った。

テアニンは玉露や抹茶など高級茶に多く含まれる。研究で,テアニンが脳内で新しい神経細胞を活発に作り出す働きを発見。

PTSDのマウスにテアニンを投与したところ,いったんは神経細胞を作り出す能力が低下したが,その後,PTSDの症状が改善した。また,事前にテアニンを投与したマウスは,ダメージを与えてもPTSDは見られなかった。

一連の研究では,運動に関係するタンパク質「ミオシン6」が発症に深くかかわっているのではないかとの結果も得られた。

米田教授は「PTSDだけでなく,脳の神経細胞が壊れるアルツハイマー病や脳卒中などにもテアニンが有効ではないか。ただ,有効量ははっきりしない」と話している。

PTSDは心身に大きなダメージを受けると発症する。情動のまひや過度の興奮,トラウマ(心的外傷)体験を繰り返す。原因や治療法は分かっていない。

これらの研究成果は,アメリカの複数の学術誌に発表され,特許出願した。

お問い合わせ先: 米田 幸雄; yyoneda@p.kanazawa-u.ac.jp

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