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報道ダイジェスト:記事

連携共歩 地球守れと日中韓

日中韓の各国の研究者たちが「環境教育」をテーマに討論するシンポジウムが二十八日、金沢市内のホテルで開かれた。金沢大の早川和一教授が講演し、一九九七年一月に日本海で起きたロシア船籍タンカー」「ナホトカ号」の重油流出事故による海洋汚染を例に環境保全の大切さを強調。産業と経済が発展する環日本海の現状に目を向ける一方、環境問題に対する相互理解と国際協力を呼び掛けた。(前口憲幸)

金沢、研究者集いシンポ ナホトカ号重油流出教訓に

地理・歴史的に結び付きが深い三カ国の政府関係者、大学教授らが集い、国境を越えて自然資源保護に取り組む国際会議。環境省によると、二〇〇〇年から各国持ち回りで開いている。日本での開催は〇三年の静岡市に次いで三回目で、日本海側では初めて。
 ナホトカ号からは積載重油一万九千リットルのうち、六千二百キロリットル余が流れ出した。早川教授は島根県から秋田県までの日本海側一府八県の海岸に漂着した事故概要を紹介。事故後二年余にわたり、能登半島や福井県の各海岸で重油の残留調査を実施したデータを示し「砂浜に比べ、岩や石の海岸では重油が残りやすい」と説明。万一の油流出事故の際は、汚染を予防する海岸の優先順位の決定や、油回収方法の合理化の重要性を説いた。

金大・早川教授 「漁業・観光へ影響 注意を」

流れ出した重油は世界でも報告例が少ないC重油であることを挙げ、生態系、漁業・観光資源への影響など、長期的な視野で注意を払う必要もあるとした。
 このほか、各国の専門家による「沿岸地域における環境教育」の事例発表があり、日本は金沢星稜大の池田幸應教授が石川県の海岸線五百八十三キロをきれいにする海岸愛護運動「クリーン・ビーチいしかわ」に携わり、学生とともにボランティアの輪を広げていく活動趣旨を紹介した。
 シンポジウムの冒頭、北川知克環境大臣政務官があいさつ。山岸勇県副知事、山出保金沢市長が歓迎の言葉を述べた。

写真=日中韓3ヵ国の大学教授らが集い、環境教育をテーマに意見交換した国際シンポジウム=28日、金沢市内のホテルで

お問い合わせ先: 早川和一;hayakawa@p.kanazawa-u.ac.jp

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