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報道ダイジェスト:記事

患部に届く薬を選抜 効き目測定の信技術開発 金大・辻教授ら特許出願

病気の臓器に薬が届くかを判定する方法を、金大大学院自然科学研究科・薬学部の辻彰教授(生物薬剤学)と共立薬科大の崔吉道助教授が開発し、特許を出願した。新薬開発の現場で、数多くの候補から効き目がある薬だけを選ぶのに威力を発揮するという。

細胞を遺伝子操作 ヒト体内を“再現

薬は飲んだり、注射したりしても、患部まで届かなければ、効き目がない。世界で毎年多くの新薬候補が生まれているが、ほとんどが病気の場所まで届かないため候補から脱落していく。

そこで辻教授は、実験用の細胞を遺伝子操作し、ヒトの小腸や腎臓、脳などと同じ条件で薬の届き具合が測定できる仕組みを整え、薬をいち早く選抜できるようにした。

細胞の表面にはトランスポーターと呼ばれる物質の出入り口があり、それぞれのトランスポーターが特定の物質を取り込んだり、排出したりする役割を持っている。トランスポーターの種類は動物によって全く異なるため、例えば、ネズミで効き目があった薬が、サルでは効き目がなくてもヒトでは効くことがあるなど、動物実験だけでは新薬開発に限界がある。

辻教授はトランスポーター研究の世界第一人者で、ここ十数年の基礎研究の成果が特許につながった。辻教授は「トランスポーターを理解しないと薬を作れない時代になった」と話している。

お問い合わせ先: 辻 彰;tsuji@kenroku.kanazawa-u.ac.jp

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