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報道ダイジェスト:記事

根つめた後には緑茶 「茶」の効用

 カラダ最前線

中国の医学である中医学の視点を取り入れて飲み物を選べば、より効果的にリフレッシュできる。中医学と薬用植物に詳しい金大大学院自然科学研究科の御影雅幸教授=同大薬学部附属薬用植物園長=に、ドクダミ茶など「茶」として親しまれている飲料を選ぶコツを聞いた。

御影教授によると、中医学では、人間の体は気、水、血、のバランスにより健康が保たれるという概念がある。気は人間の生命活動を営ませるエネルギーで、栄養を運び体温調節する血と、だ液や涙など色のない水分である水を体内に巡らせる。西洋では、動植物を食べることはカロリーや栄養を得ることと考えるが、中国では食べ物の持つ気をいただくと考える。
 「この考え方にのっとれば、根をつめて勉強や仕事を続けた後にひと休みするときに新茶を飲むとより、くつろげる。これから伸びようとする新芽の気を取り込むことによって凝り固まった気が動き出すためだ」と御影教授は指摘する。

胃を冷やす苦味

ただし、苦味が胃を冷やすため、胃の弱い人は苦みのある緑茶やコーヒーを飲み過ぎないように注意したい。

夏は菊茶で涼しく

春は気の流れがよくなるため、多くの人は心が浮き立つ。一方で春になると憂鬱になる、何となく調子が出ないという人もいる。御影教授は「喜怒哀楽の激しい、気の高じている人は、気の充実した春野菜や新芽を食べることでさらに気が高ぶり、いらいらが募るので、春は食べないほうが楽。飲み物も、春は緑茶よりも紅茶などの発芽茶を選んだ方が、気持ちを落ち着かせてくれるだろう」とアドバイスする。

万人に効くものなし

冷た過ぎる飲み物は胃の機能を低下させ、消化吸収を悪くし体力を消耗させる。そのため、夏でも温かい飲み物か常温の飲み物が体には優しい。  温かくても体の中に清涼感をもたらしてくれる茶もある。菊の花を乾燥させた菊花茶がその代表で、熱を下げ、精神を落ち着かせ、疲れ目をいやしてくれるという。  ドクダミ茶は、県内でも手ごろな薬草茶として人気が高い。しかし、御影教授はドクダミには排出による解毒効果があるため、便の柔らかい人や冷え症の人、体力のない人、疲れやすい人はひんぱんに飲まないほうがいいとし「万人に同じように効く薬草はない。昔から飲まれているから、薬草茶はだれの体にもいいものだと思い込まず、体調と相談して飲んでほしい」と注意している。

写真横のコメント 「現代は日本茶や中国茶などいろんな茶を楽しめるだけに、自分の体を考えて飲むことが大切」と話す御影教授=金大
写真横のコメント 菊花茶の香りには精神を安定させる効用があるため、きゅうすや茶碗に菊花を入れ、熱湯を注いだら香りが飛ばないうちに飲んだほうがよい

お問い合わせ先: 御影雅幸;mikage@p.kanazawa-u.ac.jp

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