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報道ダイジェスト:記事

スギヒラタケに毒性物質 金沢大・太田教授発見 血球破壊し貧血招く

スギヒラタケを食べた後、急性脳症になった患者が昨年相次いだ問題で、金沢大の太田富久教授(天然物化学、写真)の研究グループは、血液の赤血球や白血球を破壊して急性の貧血を起こす毒性物質がスギヒラタケに含まれることを動物実験で見つけた。  昨年死亡した人の多くは腎臓の障害があるという共通点があったが、血球が破壊されると、さらに腎臓障害が悪化する可能性があるという。  太田教授は、動物実験に使ったマウスの腎臓を解剖するなどして、血球の破壊が急性脳症とどう結び付くのか、関連性を調べる方針。  毒性物質は、高分子物質とみられ、太田教授は糖タンパクの一種と推定している。  また、スギヒラタケの加熱温度が90度と100度で、動物実験では毒性に差が出た。太田教授は「調理法が違えば、人への毒性も違う可能性がある」と話している。  動物実験では、90度の熱水で抽出したスギヒラタケのエキスをマウスの腹腔(ふくこう)内に投与した結果、十匹が24時間以内に死んだ。しかし、100度で抽出したエキスでは、体重が減少したものの一匹も死ななかった。  実験では、死亡例が出た秋田県と石川県で昨年採取されたスギヒラタケを使用した。

お問い合わせ先: 太田富久;ohta@p.kanazawa-u.ac.jp

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