薬学類・創薬科学類,大学院薬学系ホーム > 研究室・教員 > 報道ダイジェスト > 記事

報道ダイジェスト:記事

抗がん、免疫抑制薬効持続 イチゴ内に成分 金大院教授ら解明

イチゴに抗がん剤や免疫抑制剤などの薬効を持続させる成分が含まれているのを金沢大大学院自然科学研究科薬学系の太田富久教授と塚本佐知子助教授が解明し、成分を特定するとともに、抽出・精製法を特許申請した。うまく併用すれば、少量の薬で効果を持続させることができ、高価だったり、副作用の強い薬の投与量を抑えることが可能。患者の負担軽減や医療費削減につながると、期待されている。
 特定したのはポリフェノール系の化合物4種類。いずれも薬を体内で代謝する代表的な代謝酵素、チトクロームP450(CYP3A4)の働きを抑制する作用があり、うち1種類の化合物は新発見だった。
 太田教授はこれまでにもグレープフルーツやコショウから代謝酵素を抑制する成分を特定。イチゴの分析はエキスにDNAの変性を抑える作用があるのを突き止めた栃木県保健環境センターとの共同で取り組んでいた。
 太田教授は「医薬品の5割以上はCYP3A4で代謝される。グレープフルーツには光過敏性、コショウは辛みと他に望ましくない作用があるのに比べ、イチゴは安全で有望」と説明。今後、より効果的な薬の開発など、薬への応用に向けた研究を進める。(山森保)

お問い合わせ先: 太田富久;ohta@p.kanazawa-u.ac.jp

↑ ページトップへ