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「バイアグラより副作用少ない」 男性機能回復に新薬 金大大学院・染井教授 特許を出願

全国で1千万人以上の男性が悩んでいるとされる勃起不全の治療が期待できる薬剤を、金大大学院自然科学研究科・薬学部の染井正徳教授(合成化学)らが発明し、特許を出願した。男性器の血管を拡張し勃起させる作用があり、よく知られるバイアグラやヨヒンビン製剤より副作用が少ない見込み。既に効率の良い合成法も確立しており、早期の実用化を目指し開発を急いでいる。
体内化合物を合成「簡単で経済的」
 この薬剤は染井教授が開発する骨粗鬆症治療薬の合成過程で出る「SST-VED」。東邦大薬学部の重信弘毅教授と田中芳夫助教授がラットで薬理試験を行い、神経細胞にあるアドレナリンα2受容体の働きを抑え、皮膚や生殖器の血管を拡張する作用を確認した。薬局で市販されている精力剤「ヨヒンビン」と同じ作用という。
 ヨヒンビンは西アフリカ産の植物「ヨヒンベ」に含まれる物質で、古くから男性向けの催淫剤として利用されてきたが、薬事法で劇薬指定を受けており、薬局で買うには印鑑が必要。一方、医師の処方が必要なバイアグラは、陰茎の血管を広げて勃起を持続させる作用があるものの、性的興奮を高める効果はない。
 染井教授によると、合成に成功した「SST-VED」はヨヒンビンと同じ作用のため、性欲を高めた上で、勃起させる効果が期待できる。構造はヨヒンビンとは全く異なり、「非常にシンプルで簡単かつ経済的に合成できる」(染井教授)ことを確認。体内に存在する化合物から合成するため、副作用は極めて弱いと予想している。その薬理作用から、勃起不全治療薬のほか、やせ薬、糖尿病治療薬としての可能性もあるという。
 国内の調査によると、40~70歳の男性の半数以上が何らかの原因で勃起不全になっていると要因。幸せな家庭を築き、社会を明るく平和にする「生活改善薬」として世に出したい」と話している。

お問い合わせ先: 染井正徳;somei@mail.p.kanazawa-u.ac.jp

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