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報道ダイジェスト:記事

骨にも効く 市販の胃腸薬 新たに2成分確認 金大大学院 米田教授ら研究グループ 骨粗鬆症,リウマチ薬にも

下痢止めの家庭薬に骨を強くする成分が含まれることを、金大大学院自然科学研究科・薬学部の米田幸雄教授(分子薬理学)らの研究グループが確認し、特許を出願した。骨の成長にかかわる「骨芽細胞」や「軟骨細胞」の破壊を抑制する一方、骨を壊す働きがある「破骨細胞」を死滅させる作用がみられた。骨粗鬆症やリウマチの治療薬になる可能性がある。

米田教授のほか、檜井栄一助手、宝田剛志教務職員、社会人大学院生の森口展明大幸薬品品質保証室長が研究した。実験の結果、ブナやカシの木を蒸し焼きにして得られるクレオソートが主成分の胃腸薬「正露丸」に含まれるフェノール系化合物のうち二つに強い作用がみられた。
骨芽細胞を守る
 骨芽細胞を過酸化水素水で壊す実験に正露丸の成分を加えたところ、骨芽細胞の破壊が抑制された。軟骨細胞でも同じ結果が表れた。一方、破骨細胞にこの成分を加えると、かなり低い濃度でも同細胞が壊された。
 この成分で骨芽細胞を守り破骨細胞を壊して骨を強くすることができれば、骨粗鬆症の薬になるほか、軟骨細胞の破壊を防いでリウマチに効く可能性もあるという。 米田教授は「正露丸に骨と関係する成分が含まれるとは思ってもいなかった」と話し、作用を詳しく調べている。
23日に成果発表
 この研究は23日午後1時から金沢市西町教育研修館で開かれる一般向けのシンポジウム「骨関節疾患の克服にむけて-骨折と痴呆」で紹介する。金大や大阪府立大などの研究者が骨粗鬆症やリウマチ、アルツハイマー病の治療や、最新研究を報告する。

お問い合わせ先: 米田幸雄;yyneda@p.kanazawa-u.ac.jp ;電話 076-234-4471

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