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報道ダイジェスト:記事

米国がん研から20億円 アガリクスの予防効果で金大薬学部教授らに研究費

金大薬学部の太田富久教授(天然物化学)らが健康食品のキノコ「アガリクス」に含まれる成分に肺がん予防効果があることを確認し、日本の研究グループとして初めて米国国立がん研究所から研究費を受けることになった。同研究所の追試で大腸がんでも高い予防効果を確認できたため緊急案件に選定され、数年間にわたり全体で約二十億円の予算が投入される。
 太田教授は協和エンジニアリング(東京)が製造したアガリクスをサンドリー(大阪)から提供を受けて共同研究を進めている。
 太田教授がアガリクスから見つけたのは「ABMK―22」と名付けた低分子成分で、がんのマウスに飲ませたところ、飲ませないものに比べて約86%と、抗がん剤並みの増殖阻害効果があった。米国国立がん研究所のイアン・ピーター・リー博士(金大非常勤講師)による実験で毒性は全くないことが確認された。
 太田教授によると、キノコががんを抑える効果は、エキスに含まれる高分子多糖体が免疫を活性化させるとの説が一般的だが、この成分は腸から吸収されない。一方、太田教授がアガリクスから見つけた「ABMK―22」は低分子のため腸から吸収され、がん遺伝子の発現を抑える効果が表れるという。
 米国では医療費抑制のため予防医学への期待が高まっており、生活習慣病を予防する効果の高い健康食品などの研究には積極的に国家予算を投入している。

お問い合わせ先:太田富久;ohta@p.kanazawa-u.ac.jp

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