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薬理学

主な研究テーマ

  • 薬物依存の形成機構および精神疾患発症機構の解明に関する行動薬理学的・電気生理学的研究
  • 神経系および非神経系細胞内シグナル伝達分子に関する研究
  • 神経系および骨関節系疾患の分子病態解明と治療戦略に関する研究

研究の概要

薬物依存の形成機構

麻薬や覚せい剤、近年では、危険ドラッグによる薬物依存症の克服は乱用者個人にとってのみでなく、社会的にも解決すべき重要な課題です。しかし、薬物依存の形成機構には不明な点が多く、有効な治療薬・治療法も確立しているとは言えません。麻薬などの依存性薬物の摂取は、様々な脳部位、中でも、腹側被蓋野から側坐核に投射するドパミン神経系、いわゆる脳内報酬系で可塑的変化を誘導し、この変化が薬物依存形成に重要であると考えられています。しかし、報酬系以外の脳部位での可塑的変化の有無については分かっていませんでした。私たちの研究グループは、報酬系と密接なネットワークを形成する脳幹神経核に着目し、そこでの依存性薬物による可塑的変化誘導の可能性を電気生理学的および行動薬理学的手法を用いて検証し、その分子メカニズムを明らかにすることで、薬物依存症に対する新たな創薬ターゲットの探索および治療薬・治療法の開発を目指した研究に取り組んでいます。

ロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームの克服に向けて

日本を含む先進国では平均寿命の延長や飽食時代の到来ととともに、骨粗鬆症・変形性関節症などの運動器疾患(ロコモティブシンドローム)患者や、肥満・糖尿病などの糖脂質代謝疾患患者が急増しています。欧米における骨粗鬆症患者数は、8,100万人、日本では1,100万人を超えると推定されています。また、肥満者は日本では約2,300万人(Body mass index (BMI)≧25)にのぼり、またアメリカでは1億人以上(BMI≧30)と推定されています。骨粗鬆症に起因する骨折は寝たきりにつながる危険性が高く、そのことが患者のQuality of life(QOL)を大きく低下させます。一方、肥満に起因あるいは関連して、糖尿病、高脂血症、高血圧、冠動脈疾患あるいは脳梗塞など、いわゆる生活習慣病(メタボリックシンドローム)の多くの疾患が発症することから、こちらのQOL低下も顕著です。このような代謝性疾患は世界的にも、また、超高齢化社会を迎えた我が国において、「健康長寿」を妨げる主要な疾患であると同時に、医療費高騰の大きな原因の一つにもなっています。現在、これらの代謝疾患に対する治療薬開発は世界中で活発に展開されているにもかかわらず、爆発的な患者数の増加を食い止めるに至っていないのが現状です。したがって、QOL低下を防ぎ、「健康長寿」を実現するためには(「平均寿命」と「健康寿命」との年齢差を極力縮めるためには)、両疾患に対する効果的な治療理論の確立および治療薬の開発は差し迫った社会的緊急課題です。私たちは、「ロコモティブシンドローム」と「メタボリックシンドローム」の分子病態解明研究を通じて、疾患発症や症状出現に対する効果的な治療法や治療薬の発見と開発の基盤形成を目的として、日々研究を行っています。

最近の主な発表論文

教員紹介

  • 金田 勝幸 教授

    専門分野

    神経薬理学、神経生理学

    所属学会

    日本薬理学会、日本薬学会、日本神経科学学会、日本依存神経精神科学会、日本神経精神薬理学会、北米神経科学学会

  • 檜井 栄一 准教授

    専門分野

    骨代謝学、分子薬理学、分子生物学

    所属学会

    日本薬理学会、日本薬学会、日本骨代謝学会

  • 出山 諭司 助教

    専門分野

    神経薬理学

    所属学会

    日本薬理学会、日本神経科学学会、日本神経精神薬理学会、北米神経科学学会

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